Ja Yeong PARK
朴 紫暎(バク ジャヨン)
人間・環境学博士 (京都大学)
学術研究院環境システム科学系 助教
担当:大学院自然科学研究科 環境システム科学専攻 物質化学コース
大学院総合理工学研究科 総合理工学専攻 物質化学コース
総合理工学部 物質化学科
略歴
受賞
2014.02
韓国 尚志大學校(Sangji University) 生命科学部生命科学科 卒業
2016.03
島根大学大学院総合理工学研究科総合理工学専攻博士前期課程 修了
2020.03
京都大学大学院人間・環境学研究科相関環境学専攻博士後期課程 修了
2020.04
島根大学大学院自然環境学研究科環境システム科学系 助教
2016.11
日本陸水学会 第81回大会 優秀口頭発表賞
2017.03
17th ISRLE & 3rd ISAB Oral Presentation Award
2018.10
日本陸水学会 第83回大会 最優秀口頭発表賞
2021.09
日本陸水学会 2019年度 国際交流奨励賞
研究テーマ 1
湖底堆積物からのケイ酸の溶出機構
溶存ケイ酸は珪藻において必須栄養塩であり、岩石の風化作用により水中に供給されます。湖において溶存ケイ酸の供給は、河川水や地下水または、湖底堆積物からの溶出があります。
当研究室では湖底堆積物からの溶出に注目し、溶存ケイ酸の溶出や重合等、湖底環境での溶存ケイ酸の挙動究明を行っています。
研究テーマ 2
生物起源シリカ(BSi)の定量法開発
生物起源シリカ(BSi)の定量法として塩基性熱分解法がよく用いられています。しかし、この方法では生物起源シリカだけではなく、鉱物由来のケイ酸アルミニウム(Al-Si)からのケイ酸も結果に含まれてしまうため、正確なBSiの定量が出来なくなります。
そのため、当研究室はBSi定量時、Al-Siからの妨害を受けない定量法の開発を行っています。
研究テーマ 3
微量元素運搬体としての珪藻の役割評価
珪藻殻の溶解は、死後直後の新鮮な状態にある珪藻に基づくものであり、珪藻や他の植物プランクトンの殻は、水中から堆積物に沈降する過程の中で表面の化学的特性が変化します。このような変化は、堆積物内に埋没した後にも継続して起こり、水酸化鉄や酸化鉄、酸化アルミニウムのような物質が珪藻殻表面に吸着することが報告されています。そのため、珪藻殻の表面コーティングの除去には、鉄やアルミニウムの再生の意味も含まれています。
当研究室では、ケイ素の循環において、鉄やアルミニウムといった微量元素の鉛直輸送を担う運搬体としての珪藻の役割評価を行っています。
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島根大学大学院自然科学研究科物質化学コース
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